評価と実績どちらも大事

出世を目指してうまく社内政治に関わっていきたいと考える人は多いものの、それがうまく行かずに出世街道に乗ることができないということはよくあります。昇進に際しては上層部からの評価が高いということは重要であり、客観的な実績が十分にあることに加えて、主観的な面で好意的に捉えられていることが重要となります。そのどちらかが欠けていては、昇進は実現できないということになります。

社内政治への関与に意欲的な人が陥りがちな問題は、上司に気に入られる状況ができているにもかかわらず、実績が十分に伴っていないというものです。あまりに社内での評判を上げることに傾倒してしまったがために、実際にやるべき仕事が人並みにしかできていないということがよくあります。それでも出世できたのは一時代前の話であり、出世をするからには人よりも優れた面がなければならないということへの認識が足りなかった結果でしょう。確かに社内政治によって人物評価を上げるということは重要ですが、それに加えて客観的に優れている要素を示せなければ第三者を納得させて昇進することはできません。上司に気に入られながらも仕事も人並み以上にできるということが、出世のために不可欠な世の中になっているのです。出世を望む上ではその大前提を肝に銘じておく必要があるのです。しかし、実績を上げていくだけでは出る杭は打たれるという状況になりかねないことも、同時に留意が必要になります。